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アクネ ストゥディオズの由来!人気ブランドのコンセプトを知ろう

Acne Studiosのバッググラウンド

若い女性を中心に人気を誇る、ファッションブランド「Acne Studios(アクネ ストゥデオズ)。
 
ユニークなコレクションと使える定番アイテムで、ラグジュアリーなシーンにも日常生活にも取り入れたい優れたファッションを生み出しています。
 
 

 
 
そんなアクネのファンやブランドに憧れを持つ方は多いかと思いますが、そのバッググラウンドについてはご存知でしょうか。
 
ブランドのバッググラウンドを知ると、コンセプトや姿勢が見え、更にブランドやファッションへの理解が深まります。
 
単に情報としても面白いはず。
 
ここからは、アクネ ストゥディオズのバッググラウンドや活動についてご紹介して参ります。
 

アクネ ストゥディオズの由来は?


 
ブランドを知るには、まずブランド名から。
 
アクネ ストゥディオズのブランド名の由来を押さえておきましょう。
 
「Studios(ストゥディオズ)」とは、「スタジオ」「アトリエ」といった意味ですが、「Acne(アクネ)」とはどういった意味なのでしょうか?
 
実は、これは文章の頭文字を取った造語のような言葉。
 
元となったのは「Ambition to Create Novel Expression」、つまり「新しい表現を創造する野望」という意味の言葉です。
 
わかりやすく言えば、「新しいものを作り出すアトリエ」といったイメージ。
 
新たな時代を切り開いてきたブランドの野心が垣間見えますね。
 
  

アクネ ストゥディオズのロゴ

旧ロゴ・新ロゴ 

 
アクネのロゴは、「Acne Studios」というやや丸みを感じさせるフォントで描かれています。
 
このロゴは現在かなり浸透してきましたが、アクネは数年前まで違ったデザインのロゴを採用していました。
 
それは「Acne」と大きく描かれたもの、もしくは楕円形のハウスマークが描かれたものでした。
 
これらは1996年の創業から使われてきたロゴであったため、馴染み深いという方もいらっしゃるでしょう。
 
この旧ロゴは、ディレクターの「モダンな印象を高めたい」との意向により、2014年のプレフォールから新ロゴに切り替えられ、今ではすっかり見ることがなくなりました。
 
この事から、ヴィンテージ品などはロゴのデザインにより、2014年以前のものか以降のものか判断することができます。
 
 
フェイスマーク 

 
近年一部のアイテムに見られるのが、長方形の枠に点の目と横棒の口を描いたロボットのようなマーク。
 
これは「フェイス」と呼ばれるシリーズに見られます。
 
文字通り、このシンプルなマークは顔を表しています。
 
ディレクターいわく、「これはごく普通のスウェーデン人の顔」だそう。
 
刊行物を読んだところ、どの人もどの家族もその人々にとって普通なのであり、家族や人の多様性に対して普通か普通ではないか評するべきでないというような、人類の多様性を認めるメッセージが込められているようです。
 
 

ディレクターについて


 
アクネのディレクターであり創立者でもあるのが、スウェーデン出身のジョニー・ヨハンソン。
 
後に照会するACNE PAPERのディレクションも手掛けています。
 
彼はあらゆる分野に造詣が深く、音楽にも精通、文化や芸術に深い関心を持ち、ユニークな方法でそれらを発信してきました。
 
ファッションをはじめとした多様な表現はいつも私達を驚かせてくれます。
 
 

アクネ ストゥディオズの受賞歴

アクネの歴史はあまり長くはないですが、今までに権威ある賞を何度も受賞しています。
 
・2000年、2005年、2008年、2012年
 
SWEDISH ELLE AWARD
 
・2012年
 
英国Elle Style Awards コンテンポラリー・ブランド賞
 
 

ファッション以外の活動

アクネペーパー「ACNE PAPER(アクネ ペーパー)」という雑誌をご存知でしょうか。
 
これは、アクネオリジナルの雑誌で、2005年から年に2回刊行しています。
 
この雑誌は多様な分野からページが創られ、ブランド全体の世界観や概念のようなものが集約されており、かなり内容の濃い編成に。
 
先鋭のデザイナーハウスならではの活動です。
 
 
人権活動アクネでは、最近では人権的活動も行なっているよう。
 
フェイスシリーズに見られるように人々の多様性を説き、LGBTの家族をモデルとして取り上げインタビューするなど、偏見や差別に対する発信を行なっています。
 
 
芸術活動ディレクター ジョニーヨハンソンは芸術に知識が深く、アクネを通して様々な活動を行なっています。
 
特に、ミュージシャン、彫刻アーティスト、フォトグラファーなど様々なアーティストとのコラボレーションには力を入れていて、毎期様々なプロジェクトで私達を楽しませてくれます。
 

 

アクネ ストゥディオズと日本


 
アクネは日本をファッション的に特別な目で見てくれています。
 
アクネは元々旗艦店が東京青山と大阪御堂筋に置かれていますが、昨年立ち上げられたアクネのデニムフォーカスライン「ブロ コンスト」ではなんと、世界初、そして唯一のショップの場所として渋谷が選ばれたのです。
 
デニムはアクネのルーツであり、今後更に力を入れていくであろうアイテム。
 
その新ラインの原点として、ジョニーヨハンソン自ら日本を選んだというのです。
 
コンセプトは「デニムを育て研究するプロジェクト」という事で、日々斬新な進化を遂げる渋谷の街とマッチしたのでしょう。
 
また、2016年に発表されたレザーバッグ「Musubi bag」には、日本の伝統的な帯結びをイメージしたデザインが採用されています。
 

 
このユニークなバッグは人気を呼び、多くの型がシーズンごとに発表されるようになりました。
 
コンテンポラリーブランドのファッションに日本の伝統を取り入れるとは、芸術に関心の深いジョニーヨハンソンならではの目の付け所ですね。
 
このように、アクネは日本を伝統的にも現代的にもアイコンの1つとして捉えているのではないでしょうか。
 
 
アクネ ストゥディオズについてご紹介しました。
 
こういった背景を知ると、ただ服を作るだけではないブランドの姿勢や試みに心を動かされます。
 
本当に良いブランドとは、人気を得た後も、様々な面から様々な試みをし続けるものなのではないでしょうか。
 
アクネ ストゥディオズの今後にも期待したいですね。